アンリエット・カンティン先生が2017年3月31日101歳で帰天されました
シスター アンリエット・カンティン
聖母被昇天修道会(SASV)会員。1916年、カナダのケベック州に生まれ、1933年、修道会に入会。1952年、日本に派遣される。修道会創立者ジャン・ハーパー神父の信念に動かされ、豊かな知識と素養をもって、修道会が設立した青森と浦和の明の星学園でキリスト教教育に情熱を傾けた。日本を深く愛し、多くの人と交わり、日本文化への造詣も深い。
1994年、帰国後、修道会創立者に関する研究をはじめ、執筆活動を続ける。(「聖母被昇天修道会創立者ジャン・ハーパー神父」著者紹介より)
職歴
- 1952年11月21日
- 来日
- 1957年1月24日
- 青森明の星高等学校長、明の星学国理事長(兼任)
- 1963年4月1日
- 青森明の星短期大学長
- 1970年4月1日
- 浦和明の星女子高等学校長
- 1971年4月1日
- 明の星女子短期大学長
- 1983年4月
- 明の星女子短期大学名誉教授
- 1994年7月
- 明の星学園名誉学園長
表彰歴
- 1979年2月
- (浦和市制45周年)浦和市教育功労者
- 1979年10月
- (私立学校法制定30周年)青森県教育功労者
- 1980年5月
- (短期大学教育30周年)教育功労者
- 1983年3月
- 永年教育功労者(埼玉県)
- 1986年4月29日
- 勲四等宝冠章受章
著書
- 「万国に行って教えなさい」 1984年
- 「本学園の教育理念」 1994年
- 「Apôtre et Boutefeu」(使徒と火付け役) 2001年
- 「天に現れた大きなしるし」 2003年
- 「光の道」―ジャン・ハーパー神父の霊的遺産― 2008年
- 「聖母被昇天修道会創立者ジャン・ハーパー神父」 2015年
アンリエット・カンティン先生の冥福を祈って
学校法人明の星学園理事長 小野寺和子
-
明の星学園名誉学園長であられるシスター・アンリエット・カンティン先生は、2017年3月31日、カナダの本部で亡くなられました。
先生は、青森明の星中学・高等学校校長、浦和明の星女子高等学校校長、青森明の星短期大学並びに浦和明の星女子短期大学を創設され、学長を歴任されました。
1957年から1994年カナダへ帰国されるまで、明の星学園理事長として明の星学園の教育充実発展に力を尽くされました。
2017年1月11日は、カンティン先生の誕生日にあたり、今年は101歳になられました。
電話を致しましたところ、いろいろお元気に話され、「足は弱いけれど、耳も目も頭もピンピンよ!」と相変わらずお元気にしていらっしゃいました。
3月半ばを過ぎた頃カナダの本部から、カンティン先生が食欲がなく、少し弱っているとの連絡を頂いて心配しておりました。その後、3月31日に亡くなったとご連絡を頂き、びっくり致しました。あまりにも早い、と思いました。
しかし、生涯現役だったのです。
カンティン先生は、1952年日本においでになり、1994年帰国されるまでの42年間、明の星学園の教育、日本の教育のために尽くされました。カンティン先生のあの微笑みは魅力的であり、日本語の使い方がお上手で、ユーモアを交えて話されたカンティン先生、厳しさの中にも優しさを感じさせたカンティン先生、カンティン先生は、本物のリーダーでした。
今年は明の星学園教育創設80周年にあたりますが、明の星学園の教育の基盤をしっかり築いて下さったことに感謝しております。
ゆっくり、天の国で永遠の喜びの宴に入られますようお祈り致します。
尚、日本における追悼のミサは、4月20日に浦和校地で行い、青森校地では、5月13日に行われました。
感謝を込めて